• 内田明子

伝わったことが、伝えたこと

蝉はいつから鳴きはじめるのだろう。

毎年、気付かぬうちに大合唱が繰り広げられている。
朝の生ぬるい空気を感じながら、ふとそんな疑問が湧きました。

いよいよ本格的な夏ですね。
2017年、暑くて熱い。そんな夏。

今、自分の心を一番占領しているテーマは「言葉を越えたコミュニケーションとは何か」

今日は、伝えるということ、伝わるということについて考えてみようと思います。

寄り添う意味を教えてくれた人

もう随分昔の話になりますが。

仕事をはじめてまだ間もない頃、耐え難いいろんな出来事が重なり、外に出るのも人に会うのも苦しい時期がありました。

今となれば、「全て必然」「この試練は成長のため」と受け止めて潔く前に進めるようなことも、うら若き頃の自分には到底できるわけもなく…。
笑顔になれなかったり、急に泣き出すのが怖くて、気遣ってくれる友人からの誘いも断ってばかりいた時期が。

ある日の午後、そんな私を見かねた友人が訪て来てくれました。

「食べてないやろ」と言って、手際よくご飯を作り、食卓に並べてくれた彼女の優しさを今でも忘れません。そして、何も言わず朝までそばにいてくれたのです。

目が覚めたらすでに彼女の姿はなく、片付けられた食器と「またメールするね、食べれる時に食べて」というメモが残されていました。

「早朝のフライトだったんだ…」その時に初めて知り、涙が止まらなくなったのを覚えています。

人を励ましたり、慰めたいとき。
私はいつも、彼女のことを思い出します。

否定も肯定もせず、ただただ一緒に時を流してくれたその優しさに、どれほど力を注いでもらったか。
こんなふうに人を包み込める人でありたいと、今でもあの時のことを思い出すのです。

 アドバイスをしたり、問題解決することがその人のためになると思いがちですが、「寄り添うこと」とは、相手の可能性を信じて待つという愛が根底にあるんですね。 

 

そんなことを教えてくれた彼女の幸せを、誰よりも願おう。そう決めています。

大切な人に真の勇気を与えるために

今年に入り、いくつもの出逢いに恵まれました。

2月から5月まで通った福島正伸先生の「究極のコンサルタント養成講座」で得た学びとご縁もまた、私の人生において大きな影響を与えてくれるきっかけになりました。

6回シリーズのその講座では、「誰かを応援するために受講する」というルールがあります。

「大切な人に真の勇気を与える」ため自分に何ができるだろう、こんなにも深く自分と向き合い、日常に落とし込む努力をしたのは初めてだったかもしれません。

この講座で学んだことやその後の変化については、後日改めてブログを書こうと思います。

講座の最終日である5月9日。

4ヶ月間で得た学びと実践を踏まえ、それぞれがリーダーとしてどんな行動をするかという「決意表明」の時間がありました。

一人1分間、47名の熱い思いと覚悟を聞きながら、「こんな上司のもとで働けたら、どんなに幸せだろう」「この人と組めたら、どれほど結果が出せるだろう」敬意とともに、込み上げてくる感動。

今でも思い出しては胸が熱くなります。

伝わる意味を教えてくれた人

その決意表明スピーチの中で、聞きながら涙が溢れ心から応援したいと思った青年がいました。

彼は、30歳の弁護士さんで、この講座を受けるため群馬から京都まで通っていました。

彼が語ったこと、それはきっと嘘偽りない正直な気持ちだったのだと思います。

今日は、皆さんの前で白状します。自分がどこに向かいたいのかゴールが見えず辛いです。この講座を受けて、6回目の今が一番辛いです。自分にとって最も怖いのはもしかして、「本当の姿、弱いところやかっこ悪いところを人に見せる」ということかもしれません。そんなダサい自分なのに、それを隠そうとしていたのを認めます。「自分を偽らず、人と関わっていくこと。目の前の人を応援するために、自分は何ができるかを考え続けること」それを一生懸命やっていくのが今の僕の精一杯です。そんな姿が、誰かの勇気になることを信じて。

相手に何かを伝えようとするとき。

言葉を選び、表現を選び、「伝わるように伝える」ことばかり考えていた私にとって衝撃でした。

 「誰になんと思われてもいい」という勇気と覚悟を持った思いは、たとえ上手に語れなくても、しどろもどろになったとしても、その空気感から伝わってくるんですね。 

 

心からこの人を応援したいと思いました。
伝わる意味を教えてくれた、大切な人。

いつも、活躍を祈っています。

伝わったことが、伝えたこと

世の中には、伝えるための技術やノウハウが溢れています。

もちろん、その知識を習得し、取り入れていくことは素晴らしいこと。

私も仕事柄、意識的に使っていますし磨く努力をしています。

でも、コミュニケーションは生ものです。

自分がいて相手がいる。

場の状況によって、タイミングによって、感情の状態によって、相手がどう受け止めるかはわかりません。

「直接会って話をするのがベスト」
「メールよりも手紙の方が丁寧」

相手を敬う上でもそれは理想的ですが、もしかしたら相手は少しでも早く情報がほしいかもしれません。

こちらの用件を先に知り、ご自身の意見をまとめる時間がほしいかもしれません。

 答えは決して一つではない。 

それがコミュニケーションだと思います。

 

語らずして伝わることがある。

弱さを見せたからこそ伝わることがある。

 

 一番大事なのは、「伝わったことが、伝えたこと」だと自分が心得ておくこと。 

そこから全てははじまる気がします。

 

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この記事を書いた人

内田 明子

15年半の客室乗務員生活の中で得た、人と信頼関係を築くうえで大切なこと。自分を信じる心の育て方。お客さまとのエピソードや、部下・上司とのエピソード、時には夫婦のエピソードを交えながら人間関係がうまくいく秘訣を伝えていきます。

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