• 清水かおり

わがやで小さな同窓会

アイキャッチ

クリスマスイブの前日、ずっと前から楽しみにしていたごはん会を開きました。

私が現在勤める専門学校の卒業生のプチプチ同窓会。

卒後、主に動物看護師として働く人たちなので、休日を合わせるのも一苦労だし、いったん休みになっていても急な出勤日の変更は日常茶飯事。今回も7名参加の予定だったのに、3名が不参加になりちょっぴり残念な中での開催となりました。

同じクラスの気心の知れた仲間たち。社会人になってまだまだ日の浅い彼女たちですが、職場が職場だけに普通の会社勤めに比べて、体力的にも精神的にもかなりのタフさが要求される毎日です。

メニューは何に?

そんな彼女たちを迎えるにあたって、いちばん私が大事にしたかったのは、一緒に集う仲良し仲間が同じように楽しんで帰ってもらうこと。

たとえ同じ業種でも、職場が違うと待遇も人間関係も様々になるのは当たり前。でも、他人を見ると羨ましくなったり自分が哀しくなったりすることってどんな仲でもありがちです。充実した毎日をバリバリと過ごしている人だって、ちょっぴり辛い思いをまさに今している人だって、「今日ここに来て良かった。明日からまたがんばろう!」「友達ってやっぱりいいな」・・・みんなにそう感じて帰ってもらえるような、そんなおもてなしをしたいとずっと考えていたのです。

そして、たどり着いたのは「クリスマス前だって和食!クリスマス前だから和食!」。

寒い日にはやっぱりお出汁の利いた和食を食べてもらいたい。わが子よりも若い世代のみんなは、きっとお肉やパスタやピザや粉モンが好物かもしれないけど、和食の美味しさを伝える絶好の機会でもあるので、少しアレンジした和食を用意することに決めました。

そんなこんなで、今回のテーマは「いつもの和食でおもてなし」

さ、どんなものを用意したのかこれから紹介していきますね。

お品書き その1

まずは、この日のお品書き

お品書き

小さくて見えにくいので、ちょっと並べてみましょうね。

  • 大根と金時人参の糀なます
  • 菊菜と干し柿の厚揚げ白和え
  • 里芋の薄揚げ包み焼き
  • わさび菜と二十日大根のサラダ
  • 白菜ぎょうざ
  • 鶏ぶつ切りと蕪、豆腐の白味噌鍋 
  • 柚子風味 帆立貝柱と乾椎茸の炊き込みごはん

まずは、最初のセッティング

最初のセッティング

最初のセッティング

銘々の小鉢には、糀なますと白和えを。

 

取り皿が並ぶと少し殺風景なので、ベランダのときわしのぶの葉を1枚。

ひとまずは、乾杯から。

久し振りの出会いとこの1年間のそれぞれのがんばりにお疲れさん!

乾杯

お品書き その2

里芋の薄揚げ包み焼き

里芋の薄揚げ包み焼き

焼き物は、里芋の薄揚げ包み焼き。里芋の薄揚げコロッケと言った方がイメージしやすいかもしれません。

蒸した里芋をマッシュして、あまからく味つけした大豆ミートを混ぜて生地を作り、薄揚げの中に詰めて、揚げ焼きに。春巻きの皮に包んで焼くこともありますが、薄揚げがいちばんさっぱりとしていて里芋にはよく合います。

次は、生野菜。

わさび菜と二十日大根(ラディッシュ)のサラダ。

わさび菜のサラダ

わさび菜と二十日大根のサラダ

新鮮なわさび菜が手に入ったので、サラダ仕立てにしてみました。二十日大根の赤色と丸い形がアクセント。これにれんこんチップと紫玉ねぎを加えて、冬のサラダの出来上がりです。ドレッシングは、オリーブオイルに柚子の果汁をたっぷり、塩麹と甘酒を少し加えたのも。最近のお気に入りです。

お品書き その3 メインディッシュ

そして今日のメインディッシュは、白菜ぎょうざ。

作り方は、ロールキャベツの白菜バージョン。でも、中に包むタネはぎょうざのタネ、大きさも1〜2口で食べれる大きさ、そして酢・醤油・ラー油というぎょうざのタレをつけていただくのが、ポイントです。

白菜ぎょうざ下ごしらえ

白菜ぎょうざ下ごしらえ

浅めの鍋にきっちりと詰めたら、ひたひたの水を注ぎ、蓋をして茹でれば出来上がり。水餃子の感覚でいただきます。

浅鍋

先日買ったばかりの柳宗理さんデザインの南部鉄鍋浅型。白菜ぎょうざにぴったり。

白菜ぎょうざ

白菜ぎょうざ

蓋を開けたときの湯気が心を温かくしてくれます。

上から食卓全体
 野菜が苦手だという人もいて、でも特別メニューは敢えて用意しないでおいたから、食べてもらえるか少し心配していましたが、そんな心配もよそにみんながぱくぱく。「やっぱり、和食が好きだわ〜」という声が聞けるなんて、作り甲斐があるというものです。

鍋ぶた

お品書き その4 お鍋とごはん

最後はお汁代わりのお鍋とごはん。

昨年も好評だった、柚子をたっぷり加えた白味噌仕立てのお鍋です。

お出汁は利尻昆布とかつお節の一番出汁。いつもは加える豆乳を今回は無しにして白味噌だけで仕上げました。鶏のぶつ切りと蕪、しめじにお豆腐。具材はたったのこれだけですが、旨みはたっぷり。それだけでなくて、このお鍋の魅力は仕上げに加える柚子のスライス。

蓋を開けたときに湯気と共に立ち上る柚子の香りはもう格別。こんなにキュートな笑顔を引き出すんです♪

まこちゃん笑顔

最後に三つ葉かセリをたっぷり乗っけて、さあ召し上がれ!

鍋三つ葉

ごはんは、帆立の貝柱と乾椎茸の炊き込みごはん

炊き込みごはん

食後のデザートは、お土産のキルフェボンのあまおうタルトとミルクティ。

お腹いっぱいのはずが、ホールを5人でペロリ!さすが、みんな若い!

あまおうタルト

あまおうがいっぱい!
キルフェボンのあまおうタルト

タルトとミルクティ

その後は、インセンスに話がうつり、さっそく私のコレクションを披露(笑)しながらの香り談義です。

学校でアロマセラピーの勉強をしてきただけあって、みんな香りには興味津々。エッセンシャルオイルよりもお香が好きってこれはうれしいことばです。洋のものもいいけど、和のものにどこかより落ち着ける心、やっぱり日本人には生まれながらに備わっているのかもしれません。

最後にみんなに好きな香りをお裾分け。おうちでも、ぜひ香りで癒されてくださいね。

リスン

わがやで同窓会を開くわけは?

楽しい宴にもそろそろ終わりが近づいて、みんなで撮った記念写真。

記念写真

数少ない貴重な休日を楽しんでもらえたかな? 来て良かったって思ってもらえたかな?

明日からのハードワークを乗り越える力を少しはチャージできたかな?

同じ業界で働いていた先輩として、仕事のやり甲斐も大変さもよくわかっているつもりです。がんばっている彼女たちを心から尊敬しています。

そんな彼女たちに私がわがやで今してあげたいことは、業界の先輩としてうやうやしくコメントすることでも進むべき道を照らし出すことでもありません。

その時の相手の気持ちを受け止めて、心を込めておいしいごはんを作ること。

明日の元気につながる食卓を用意すること。

たったこれだけのこと。

あれこれ聞いたり伝えたりしなくても、ごはんを通して思いは伝わる、調理の中に励ましや応援のスパイスを振り込める、そんな風に信じています。

昔、私も同じようにおいしいごはんに元気をもらい、楽しい食卓から安らぎを受け取り、こんな風に人を癒したいと心から思ったことが、今の自分に繋がっています。

この写真の笑顔がいつまでも続くように、今日の日のようにまた何度でも会えるように、学校が第二のわが家ならうちが第三のわが家になれるように、私も笑顔で毎日を過ごさねば、ね。

猫たち

いつもなら、来客中はほとんどクローゼットに隠れっぱなしのわが家の猫たち。

今回は、最初からずっと机の下でリラックスしていました。

作ったものすべてを美味しいと食べてくれて、和食はやっぱりいいなって言ったりもしてくれて、選んだ器のひとつひとつにも興味を示してくれて、おまけにお香も大好きだと言ってくれて、猫たちもうんと可愛がってくれたりなんかして・・・。

「しあわせ!」「癒された〜」連発のごはん会、でもこの日いちばんしあわせで癒されたのは、実は私だったのかもしれません。

 

この記事を書いた人

清水 かおり

だしソムリエ1級。 食卓カウンセラー。 ときどき、獣医師。 季節を感じるごはんの作り方や暮らしの工夫をみんなで楽しく分かち合うごはん教室の主宰。ていねいな暮らしはほんのちょっぴりていねいな日常茶飯事から。お料理の好きな方、苦手な方、同世代の方、若い方、ご自身の日々のごはんと暮らしごとを今よりもっとこころ豊かなものにしたいと思ってらっしゃる方ならどなたでも来ていただけます。

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