• 清水かおり

夏至の茶飯事会を開催しました

ベジばら寿司①

7月もはや中旬となり、梅雨もそろそろ明けようかという季節になりました。

京都では祇園祭、大阪では天神祭と、関西では大きなお祭りが7月を盛り上げてくれそうです。街を歩いていてもいつも以上に海外からの観光客の方が多いように思うのは、きっとこの2大祭りのせいかもしれませんね。

さて、今年も暑くなりそうなそんな夏を爽やかに涼やかに迎えようと、夏至が過ぎた6月の昼下がりに第3回目の茶飯事会を開催しました。

今回のテーマは、 涼やかな夏のベジ尽くしごはん  です。

 

茶飯事会とは,「忙しい毎日の中でのていねいな暮らしは、ちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、日々のごはん作りを通して日本の暦や行事を楽しみ心豊かに暮らしたい人たちが集い、一緒にごはんを作りながら暮らしの智恵を分かち合い、楽しいおしゃべりの花を食卓いっぱいに咲かせていく、教室と言うよりもむしろ休日の倶楽部活動のような小さな料理教室です。

6月 夏至の季節の茶飯事会メニュー

  • ライムやみょうが、ハーブの香りがさわやかな夏のベジばら寿司
  • 枝豆豆腐
  • 色々えんどう豆とひじきの白和え
  • 冷たいトマトとじゅんさいのお吸い物
  • 水無月

ベジばら寿司①

枝豆豆腐と白和え①

トマトのお吸い物

水無月①

 

夏に食べたくなるお料理って何でしょう?

汗をかきながらビールと一緒に食べたいアジアのホットでスパイシーなお料理たち。あるいはひんやりさっぱりの冷たいお料理。

食いしん坊の私は、そのどちらもが大好きなので、いつもごはんの献立選びに頭を悩ませてしまいます。

そんな夏のお料理になくてはならないのは夏野菜。

パプリカやズッキーニ、万願寺とうがらしのように元気なビタミンカラーのものから、みょうがや冬瓜のような涼感を感じさせる淡い色合いのものまで、味だけでなく見た目で夏を味わえるたくさんの野菜たちが登場します。

夏野菜を使って作りたいレシピが毎夏たくさんありすぎるのに、作れる時間は限られているので、いつも夏の終わりには「あれも作ってみたかった」、「これももう一度食べておきたかった」と心残りなことばかり。

夏に限ったことではありませんが、その季節にしかない食材に囲まれているということがこんな贅沢な悩みをもたらしてくれているのだと思うと、四季のある国に住んでいる幸せを感じずにはいられませんね。

今回のテーマは 「涼やかな夏のベジ尽くしごはん」 

夏野菜の中でも爽やかな彩りと味わいのものを選んで、見て味わって涼を感じる献立を精進仕立てで用意しました。

 

教室風景をご紹介します

まずは、水無月作りからのスタートです。

蒸して冷やして、食後の甘味にいただきます。

小豆は3日間かけて蜜煮にしたものと市販の濡れ甘納豆の2種類を使い分けて味比べ。

水無月②

今回のばら寿司に欠かせない爽やかさは、この柑橘たちが担当します。

柑橘

生徒さんと①

さっぱり爽やかな味が信条のベジばら寿司ですが、乗せる具材が野菜ばかりなので、すし飯にしっかりと味をつけておかないと、ぼんやりした味になってしまいます。

なので、色々な味わいのたくさんのすし飯の具を用意してひたすら刻みます。

一日目も

一日目

二日目も

二日目

刻む

飾り用のきゅうりは、丸形で抜いて、全部が丸や輪の形になるように。

型抜き

すし飯の具材と飾りの具材の準備が整いました。

準備①

炊きあがったご飯を半切りに移して、ばら寿司作りが始まります。

すし混ぜ①

具材を1つずつ混ぜ入れて。

すし混②

箱に移して、飾りつけです。

飾り①

飾り③

飾りつけの基本は、盛りすぎないこと。

切ったからと言って全部を使い切らなくていいのです。

飾り④

最後に柑橘をあしらって、完成です。

完成

お吸い物のお出汁は、かんたん精進だし。

利尻昆布にかんぴょう、乾しいたけ、大豆、小豆を水に一昼夜じっくりと浸した後煮出します。

これにトマトだしを加えて、冷たいお吸い物の吸い地にします。

しょうじんだし

湯むきしてトマト出汁に浸して下味をつけたミニトマトに季節ならではのじゅんさいをたっぷり。

そこに冷やした精進出汁をはれば、お吸い物のできあがり。

おすいもの

厚揚げで作る白和えの衣は、ピーナツバターでこくを出し、甘酒で優しい甘さに仕上げます。

薄皮をむいた枝豆は利尻昆布のお出汁と合わせてミキサーにかけて枝豆豆腐に。

枝豆の味がしっかりときいてくるので、美味しい枝豆選びが味の決め手です。

枝豆豆腐と白和え②

今回は、もう一品、夏野菜を使って「夏野菜と梅干しのオイル蒸し」をご用意しました。

オイル蒸し

ストウブ鍋でたったの10分あまりで完成のわがやの夏の定番料理。

なす、ズッキーニ、万願寺にゴーヤ。梅干しを効かせた和風ラタトゥイユは、みなさんに大好評でした。

zenntaishashinn

 

食事風景②

配膳後

食後には、冷やしておいた水無月の登場です。

水無月、と言う和菓子、ご存知のない方もいらっしゃるようですが、関西地方ではこの季節には必ず和菓子屋さんの店頭に並ぶ季節菓子です。

特に京都では、6月30日の「夏越の祓〜なごしのはらえ〜」の日に残り半年間の無病息災を願って頂く習慣があります。

わがやの、小豆の蜜煮からスタートする水無月作りも、今年で4年目になりました。
作り始めたきっかけは、6月30日、その日に絶対食べたかったから。たったそれだけの理由です。

毎年6月30日、その日にいくら食べたくても、仕事終わりに大急ぎで立ち寄る和菓子屋さんでは、もうすっかり売り切れになってしまい、残念な思いをしていました。少し前に食べればそれでいいものを、変なこだわりがあるのが私の悪いクセ、それならば、いっそ、うちで作ってしまえと始めたのがきっかけです。

難しそうに思えるういろう作りもさまざまなレシピの中から自分のライフスタイルに合ったものを選べば意外と簡単に作れるもの。

小豆の蜜煮の代わりに甘納豆を利用すれば、20分もあれば出来上がってしまいます。

忙しい暮らしの中にちょっぴりの工夫で季節を楽しむのが茶飯事会のコンセプト。

みなさんにもぜひ試してもらいたくて、今回レシピの中に加えたのです。

水無月②

水無月③

おまけのお菓子は、さくらの季節に続き、五郎丸屋さんの「薄氷〜うすごおり〜」初夏バージョン。

なんと、かわいらしい蛍がちょこんと!

季節を愛でる、至福のひとときです。

薄氷①

薄氷②

最後に今回のお土産は、丸い型抜きと盛りつけ用のお箸です。

今回のプレゼント

この大きさの丸型は日本料理の抜き型にはなかなかなくて探し回って見つけたもの。

輪切りにした少し太めのきゅうりの大きさに絶妙に合うのです。

「わあ〜、どちらもまさに欲しかったもの!」と喜んで下さった生徒さん。

贈り主の気持ちと受け取る側の気持ちが重なった瞬間です。プレゼントの品もきっと喜んでいますとも。

今回お伝えしたかったことは・・・

今回もたくさんのご参加ありがとうございました。

今回のお料理教室を通して、お伝えしたかったことは次のふたつ。

  • 目でも舌でも自分らしい夏を感じよう
  • 忙しさの中でも日本の行事を味わえる

 

最初にも書きましたが、夏野菜は種類もいっぱい!そして、夏の感じ方は人それぞれだし、シチュエーションによっても違います。

今回、私が食卓にのぼらせたのは優しい色合いの夏野菜たち。ミニトマトだけは少しご愛敬の赤でしたが、色合いを統一することで、それぞれの野菜たちの持つ涼やかさがひきたった気がしたのですがいかがでしょう? 

ホッとする色で目に爽やかに、さらには冷たい舌触りとさっぱりした風味を味わって暑い夏の昼下がりをビールに頼らず(笑)おだやかに過ごすのもこれ一計です。

反対に、とびっきりカラフルな色の野菜たちから夏の元気をもらうのも、また楽しい夏の過ごし方ですね。

 

全国的には馴染みの薄い「夏越の祓」の水無月ですが、無病息災を願って頂く習慣を意識したら、明日からの自分の暮らしがちょっぴり豊かになったようなそんな気がしませんか? 

七夕さんでもお盆でも、そうそう大阪なら天神祭というように地元のお祭りでもステキですよね、食卓を通して四季の行事を楽しんでみたら、忙しい毎日の中で少しずつ心が整ってきます。 もちろん、無理をしないで楽しめる範囲で、これが一番大切なこと。

「忙しい毎日の中でのていねいな暮らしは、ちょっぴりていねいな日常茶飯事から」

また次回も一緒に日常茶飯事を楽しみましょう。

次回は9月末開催の予定です。

 

 

この記事を書いた人

清水 かおり

だしソムリエ1級。 食卓カウンセラー。 ときどき、獣医師。 季節を感じるごはんの作り方や暮らしの工夫をみんなで楽しく分かち合うごはん教室の主宰。ていねいな暮らしはほんのちょっぴりていねいな日常茶飯事から。お料理の好きな方、苦手な方、同世代の方、若い方、ご自身の日々のごはんと暮らしごとを今よりもっとこころ豊かなものにしたいと思ってらっしゃる方ならどなたでも来ていただけます。

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