• 内田明子

人が一番力を発揮するとき

11月26日。

あべのハルカス25階で「エンターテイメントビューティーレッスンin大阪」というイベントが開催されました。

ミスユニバース日本代表を2年連続誕生させたウォーキング講師今村大祐さん、名実ともに「モテる女性」をプロデュースするモテ髪師こと義永大悟さん、「らしさが美しいを文化に」本気でそんな世の中に変え続けている内田裕士さんを講師に迎え、語られたテーマは『自信』

実行委員としてこの日を迎えるにあたり、実は裏舞台でちょっとしたドラマがありました。

そして、そのドラマこそが私の「自信」に繋がったというお話を書かせていただこうと思います。

エンタメに込めた思いと、私のミッション

 昨年度、一年間通ったメイク教室「美塾」で、いつしか私は塾長である内田裕士さんの志や生き方に共鳴し、心の師だと思うようになりました。「目の前にある大切な人、物、事に一切手を抜かず大切に関わる」1ミリもぶれないその姿勢に、私もこんな風に人に影響を与えられる存在になりたいと思ったからです。

昨年12月、名古屋で開かれた「エンターテイメントビューティーレッスンin名古屋」に参加した時の衝撃を今でも覚えています。

言葉に魂が込められた時のエネルギーは、一瞬にして人を巻き込み覚悟を決めさせるだけの力がある。

この時の感覚が、「伝わるように伝えたい」自分の理想の原点だと思っています。

その日一緒に参加した美塾同期の武市和子さん(今回のお話の主人公です)が、「次は大阪でエンタメをやりたい!!」と手を挙げた時、「私も手伝わせてほしい」とすぐに申し出ました。

単純に、「ウッチー塾長をたくさんの人に知ってほしい」そう思ったことが動機です。

それと同時に、私は自分のミッションについて心に決めたことがあります。

気持ちを伝えることが苦手だと日々言っていたかずちゃん。

私の得意分野が何か役に立つかもしれない。

「かずちゃんのリーダーシップがうまく発揮され、成功に繋がるようサポートすること」

「実行委員メンバーのベクトルをさり気なく揃え、チームワークを強化すること」

リーダーの立場で今まで取り組んできたことを、裏方として動かす。

私にとってそれは、新たな挑戦であり自分の課題でもあるミッションでした。

ベクトルを揃えるために

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実行委員メンバーは私とかずちゃんを含め12名。初対面の人がほとんどです。

それぞれ仕事があるので、当日までに全員が顔を合わせる機会はありません。

かずちゃんと相談し、まずはLINEグループを作って情報共有することからはじめました。

でも、「○○です。よろしくお願いします」だけでは何の意味もありません。

一人一人が「関わっている、必要とされている」という認識を持って準備を進めていかなくては。

この時の求心力こそがリーダーの手腕とも言えます。

私は主催者ではないので、表だってリードしていくことは避け、「こんな風に発信したらみんな意見が出しやすいと思うよ」というアドバイスを彼女に送り続けました。

同時に、一人一人個別に挨拶のメッセージを送り「かずちゃんも皆をまとめられるか不安だと思うから、簡単な返信とかスタンプとか送れるときは送るようにしよう」と提案したり、それぞれに相談を持ち掛けたり。

次のミーティングまでの期間、講師陣のブログや本等を読み「この人たちどんな人なの?」と聞かれたときに、自分なりに伝えられるようにしておくという宿題を決めたりもしました。

そんな小さな心掛けから情熱が湧き、動き出した仲間もいましたが、やはり全員のベクトルを揃えるには至りません。

それには、主催者の「なぜ、これをやりたいのか」「なぜ、あなたと一緒にやりたいのか」という強い思いが伝わる必要があるからです。

一緒に創り上げることの意味、そして温度差

一緒に創り上げる。

私にとっての価値はいつもそこにあります。

一人で成し遂げるのではなく、それぞれが信頼し合い、適材適所で力を発揮しながら成し遂げる。

だからこそ得るものがあるのだと。

一点の曇りもなく、そう思い続けてきました。

しかし、それは私の価値であり他の人に当てはまるとは限らなかったんですね。

本番が近づくにつれ、チームがまとまらない現状と、準備の甘さに焦りと苛立ちが募りはじめました。

本番2週間前、このままでは絶対に成功しないという危機感を覚え、その気持ちをかずちゃんにぶつけました。

そしてわかったこと。

私と彼女は、大切にするものが違ったんだということ。

「全部滞りなく進んでるし、何の心配もないよ。次回のミーティングで決まったことを報告するから安心してください。私は全員を信用してるよ。私のことが信用できない?」

 

温度差を感じる言葉に落胆すると同時に、情熱もやる気も失せ、「手を挙げた責任感」と「お客さまに迷惑を掛けるわけにはいない」「恥をかきたくない」という気持ちだけが、かろうじて残った原動力となりました。

そして改めて伝えたこと。

「私は、人を楽しませたり感動させるには、まず自分がその感情を味わっていなければ不可能だと思ってる。でも今の私は一切その感情を持てなくなってしまった。当日、司会の仕事だけはプロ意識を持って完璧にこなすので安心して。それ以外のことは、申し訳ないけど力を注げない」と。

計算はゼロ。本心から伝えた言葉です。

すべてはこの日から

忘れもしない、11月16日の深夜。本番のちょうど10日前です。
かずちゃんから電話がありました。
彼女の話を淡々と聞きながら、私も思っていることを全て伝える。
初めて腹を割って話せた時間だったと思います。
 
「今まで、どんなことも自分で決めて自分で解決してきたの。人の頼り方も知らなかった。チームワークも、人にお願いすることも苦手で。今回も皆いそがしいのに手伝ってくれると思ったら、なるべく一人でやらなければと思って誰にも相談できなかった。でもこないだあっこちゃんが、人は、相談されるってことが一番嬉しいことなんだよって教えてくれた時、初めて頼ることがどういうことか分かった気がする。たくさん力を貸してくれたのに、悲しい思いをさせてごめんね。あっこちゃんを頼らせてほしい。皆を頼らせてほしい。時間ないけど、皆と一緒に創り上げたい」
 

人の体には、本当に「やる気スイッチ」というものが埋め込まれているのではないかと思った瞬間です。

私の情熱はみるみるうちに蘇り、やる気スイッチが再びONになりました。

話してはじめて気が付いたこと。

かずちゃんの中での「リーダーシップ」や「責任感」の定義は、人を頼らず、自分が決めて動かすことだったんですね。

なるほど、と納得しました。

どちらが正しいというわけではなく、それぞれの信じていることが違ったんです。

その定義をお互いが理解し合い、「成功させるために、今優先させるリーダーシップは何か」を一緒に考えられたことは大きな意味があることでした。

 

「かずちゃん、あと10日もあるよ。絶対にうまくいくから。任せて、私が必ずかずちゃんを輝かせてみせる」

「あっこちゃん、私の今の一番の目標は、エンタメが終わった後あっこちゃんと抱き合って喜ぶことだよ!絶対にそうできるようにがんばる!」

二人で泣きながら覚悟を決めた深夜1時過ぎ。
その翌日にかずちゃんが皆に送ったメッセージには、最高の思いが込められていました。
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それからの10日間は、あまり寝れなかったけど、驚くほどの連携のもと、たくさんの人の力を借りて急ピッチに準備が進んでいきました。
 
人が本気を出した時、それに共感し本気で関わってくれる人が集まるんだと実感する日々。
実行委員メンバーのベクトルも自ずと揃い、全てが「成功」に向けられていく日々。
 
ここでは書ききれないほど多くの感動エピソードがあります。
改めて、力を貸してくださった方々に心から感謝申し上げます。
 

 二人でつくったエンドロール

いよいよ本番当日。

司会を務めた私は、お客さまをお迎えできていること自体に感動し開始前から胸が熱くなっていました。

そして主催者挨拶でかずちゃんが語ったこと(一部抜粋)

私は、今回エンタメ大阪の準備を進める中でたくさんの《種》を得ました。

人に頼るという種、弱みを見せるという種、感謝を伝えるという種です。

実はどれも、私の苦手なことでした。

主催をするという責任感と、「皆いそがしいから、甘えるわけにはいかない」「今までも自分で全部決めてきたし、上手くやってきた」という自分本位な考えが、いつしか大切な仲間を悲しませたり、傷つけたりして、全てうまくまわらなくなっていきました。

もしかするとこの一カ月は、人生で一番自分自身に向き合った期間かもしれません。

そしてはじめて気付いたことがあります。

人は、一人でがんばっているつもりでも、たくさんの人に支えられ、力を与えられて生きているんだということです。

人を「頼る」ということの意味がわかった瞬間、私も人に頼られる人間になりたいと心から思うようなりました。

最後まで手を差し伸べ続けてくれた実行委員の皆に心から感謝しています。

私が見つけた「新しい種」はまだ芽生えたばかりですが、大切に育てていきたいと思っています。

 

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きっと、私に向けてメッセージを伝えてくれているんだなと思い、聞きながら涙を堪えるのに必死でした。

そして、全ての努力が報われ、愛で溢れたエンタメは大成功に終わりました。

最後に、その日の写真とともに流されたエンドロールの冒頭で、私とかずちゃんが一緒に作ったメッセージを流してもらいました。

二人の思いが届くことを祈りながら。

【自信の種】

皆さん、自分だけの種は、見つかりましたか?

その種に水を与え、栄養を与え、綺麗な花を咲かせるのは自分自身です。

その種から芽が出てこないときは、今日、偶然にも隣に座った方に聞いてみてください。

あなたと違う種の育て方を知っているかもしれません。

でも、ここに来たから種が見つかったのではなく、日常の中に種はたくさんひそんでいます。

その種に気付くことが「自信」へのステップ。

大丈夫。

あなただけの種、大切に大切に育ててください。

その笑顔が、キラキラと輝きつづけますように。

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人が一番力を発揮するとき

 

人が一番力を発揮するのは、「叶えたい夢」にひたすら向かうときよりも、めちゃくちゃ大切な人が困っているとき、何かを達成させたいとふんばっているとき、「この人の力に絶対なってみせる」と心を決めた瞬間だと私は思います。

大切な人の潜在的な力を引き出すのは、やはり根底に愛と信頼があるかどうか。

たとえ時間が掛かっても、「大丈夫、私が諦めないから」と言い続けられる人でありたい。

今回、そんなことを感じさせてくれた心の友、武市和子さんに心からの感謝を込めて伝えます。

かずちゃん、出逢ってくれてありがとう。

かずちゃと抱き合って喜べたことが、私の最大の誇り。

そして、揺るがない自信に繋がると確信しています。

何か困ったことがあったら、迷わずに私を頼ってください。そして、私も頼らせてね。

胸を張って言えるね、結果オーライです(笑)

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※ 今回この記事を書くにあたり、武市和子さんご本人には全て了承を得ております。

過去のブログはこちらからご覧ください

 

 

 

 

この記事を書いた人

内田 明子

15年半の客室乗務員生活の中で得た、人と信頼関係を築くうえで大切なこと。自分を信じる心の育て方。お客さまとのエピソードや、部下・上司とのエピソード、時には夫婦のエピソードを交えながら人間関係がうまくいく秘訣を伝えていきます。

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