• 清水かおり

さくらの季節の茶飯事会を開催しました

setting

弥生3月もまもなく終わり。

二十四節気の暦では、第十一候「桜始開〜さくらはじめてひらく〜」に入ってすでに少し経ちました。

大阪のさくらのつぼみたちももうすぐにでも開きそうで、日本中がときめく美しい季節がいよいよ幕を開けようとしています。

 さて、先日、そんな季節に合わせたお料理を用意して、第1回目の茶飯事会を開きました。

 今回のテーマは、 「さくらの心でおもてなしの食卓を」 

茶飯事会とは,「忙しい毎日の中でのていねいな暮らしは、ちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、日々のごはん作りを通して日本の暦や行事を楽しんでしまおうという、教室らしくない小さな小さなごはん教室です。

 

3月 さくらの季節の茶飯事会メニュー

  • さくらの花びら散るベジばら寿司
  • 真鯛の昆布締めのカルパッチョ風 いちごのソースで
  • 桜えびと菜の花、厚揚げの擬製豆腐
  • 菜の花の変わり酢味噌和え
  • ホタルイカの生姜煮
  • はなびらたけとよもぎ生麩のお吸い物

花びら寿司

さくらの花びら散るベジばら寿司

真鯛いちごソース

真鯛の昆布締めのカルパッチョ風 いちごのソース

前菜3品とお吸い物

前菜3品盛り合わせとお吸い物

さくら、と聞いただけで心がウキウキと沸き立つこの季節ならではの華やいだ思いをそのまま食卓に持ち込んで、この春のお花見にも間に合う春らしくてしかも簡単なレシピをいくつか紹介してみました。

なかでも、今回のいちばんの主役は、花びらの舞うばら寿司。

そしてそこに欠かせないのは、この花びらの抜き型です。

抜き型

京都 有次の切れ味の良い花弁の抜き型です。

この抜き型に出会ったからこそ生まれた私のばら寿司。その出来上がるさまをみなさんにも味わっていただきたくて開いた今回のごはん教室、と言っても過言ではないのです。

ですので、今回はみなさんにたっぷりと花びら作りを味わっていただこうと、人数分の抜き型を用意しておきました。

 

さて、今回の教室のために集めた春の食材は、菜の花やスナップエンドウなどの春野菜たちにホタルイカや桜えび。ラディッシュや紅芯大根は春野菜ではありませんが、ちょうど冬から春への橋渡し役として彩りを添えてくれました。

生麩も、さくらにちなんだものがこの季節限定で販売されるので毎年楽しみにしている欠かせない食材です。

生麩

生麩は京都半兵衛麩さんで

桜の花の塩漬け

桜の花の塩漬けもまとめ買い 同時に葉っぱも手に入れます

猫たちがいるせいもあり、テーブルにお花を飾らることがあまりないわが家では、食卓で季節を表すのにいちばんこだわっているのは器です。特にさくらの季節には、さくらが散ってしまうまでしか使わないと決めている大好きな器たちが登場します。

桜の器

桜の季節にだけ登場するわがやの器たち

どの器も愛おしくて、あれもこれも使ってあげたかったのですが、今回は「シンプルで大人な」さくらの食卓をめざしてがまんがまん。

後は、桜材のお椀に、さくらの花びらの箸置き、さくら模様の紙ナプキンに布巾たち。

さくらづくし

桜の木から作られたお椀。紙ナプキンは可愛くなりすぎず、大人シックを心がけて。

こうやって、「どれだけさくら尽くしにしようかな」と考えるだけでもう心の中にはさくらが満開、日々の慌ただしさを忘れさせてくれるひとときです。

 

教室風景をご紹介します

まずは、桜湯でお出迎え。

桜湯

桜の香りとほんのり塩味が初対面の緊張を取って、ほっこり気分に

ざっと流れの説明の後、今回はみんなで作業を分担する同時進行スタイルで調理を進めていきました。

調理風景①

いちょうとひのきのまな板の使いごこち、包丁の切れ味もおしゃべりの中で確認し合いながら・・・。

調理風景②

有能で便利な調理器具は、迷わず使います。

ハーブ

ハーブ使いも伝授。

型抜き

みんなが夢中で型抜き中です。

だし

だしソムリエとして、こだわりの、でも誰でもかんたんにできるお出汁の引き方もお伝えできてよかった。

利尻昆布と本枯れ節のスッキリとでもこくのある旨みを味わっていただきました。

これからも、昆布やかつおの種類で味比べをしたりしながら、たびたびお伝えするつもりです。

調理風景③

キヌア入りの白味噌と白バルサミコ酢で作った特製変わり酢味噌を菜の花にかけて、いよいよ完成間近です。

食卓風景①

予定時間通り、出来上がりました。

完成全景

試食タイムに続いては、お楽しみの甘いものとお茶。

これもわが家の春の定番、生クリームといちご、桜の花びらをたっぷり使った「桜のムース」です。こちらもレシピをおつけしています。

そして、今日は特別にもうひとつお菓子をご用意。お茶請けのお皿に乗っかっている、花弁の形のお干菓子です。

うすごおり

先日、デパートで見つけた富山県の銘品「薄氷うすごおり」のさくら花びらバージョン。今回の茶飯事会にあつらえたような佇まいに即買い(笑)

おかげでみなさんに喜んでいただくことができました。

蓋を開けると、なんと上下を真綿にくるまれて・・・。

薄氷全景

なんて繊細なお菓子なのでしょう。ため息が出ます。

日本に四季があること、それを愛でる古くからの文化が日本のあちこちにあることに改めて感謝をしたくなりました。

お菓子を食べていただきながら、教室の振り返り。調理中にお伝えしきれなかった細かなことやレシピの中の説明をさせてもらったり、おしゃべりをゆっくり楽しんだりと、この時間は私にとってもかけがえのないひとときです。

 

「単にお料理を作るだけでなくて、こうやってゆっくり食べてみんなでおしゃべりをして、かおりさんの暮らしぶりも見せてもらえてとても居心地がいいんです」そんな風に言って頂けたことを後からもずっと思い出しています。

 

そして最後に、私からのみなさんへのお土産が。

今回用意したのは、教室で使用したのと同じ有次さんの花びらの抜き型です。みなさんきっと喜んでくださるだろうな、と思いながらお渡しするときのワクワク感と言ったら・・・。 包装の中身を取り出したときのみなさんの笑顔と言ったら・・・。 

わたしまで心からうれしくなりました。

これからも毎回喜んで頂けるようなお土産を考えますので、どうか楽しみにしていて下さいね。

お土産抜き型

 

そしてそして、さらに終わった後にはとってもうれしいお便りが・・・。

岡山から参加して下さった岸本浩加さんがご自身のブログにこんなにステキな記事にしてアップして下さいました。

浩加さんのブログはこちらから→

また、参加者のみなさんが、さっそくこんなステキなばら寿司を・・・

美香子さんばら寿司

ひとり分のばら寿司もお重に盛るとぐっとシックにグレイドアップですね。

マダム寿司

こちらは、こんなにキュート! 梅酢で漬けると、ソメイヨシノでなくて、八重櫻の花びらになりますね。春野菜の緑と濃いめの花びらがとってもよく似合っています。

早速に試して下さり、本当にありがとうございました。

今回のばら寿司は取り分けスタイルで、前菜の3品はお皿への盛り合わせスタイルでお出ししましたが、こんな風に銘々にお重箱に盛りつけてみてもまた違ったおもてなしが楽しめますよ。

重箱スタイル

前菜の3品のうち、ホタルイカはピーナッツバターを加えてアジア風の味つけにアレンジし、パクチーを乗っけてぼんぼりの形の小鉢に。

他に、青のりの寒天寄せとさくら生麩を桜の葉と春キャベツで巻いた生春巻き、さっと茹でたこごみを加えて春のお花見弁当です。

 

今回お伝えしたかったことは・・・

長い間ずっと開きたかった、自宅でのごはん教室。たくさんたくさん準備をしたにもかかわらず、本番の2日間はあっという間に終わってしまいました。

知り合いの方にも初対面の方にもたくさんお越しいただいて、本当にありがとうございました。

初回ゆえに不手際もたくさんあったかもしれませんが、どうか今回はご容赦下さいませ。

 

ごはん教室を通して、私がお伝えしたかった「茶飯事会の目指すこと」は、次のふたつ。

  • 身近な食材にちょっとだけおめかししてやれば、いつもと違う食卓が創り出せる
  • 毎日が忙しくても、季節を感じる遊びごころを持てば、ひとときの心豊かな時間をいくらでも紡ぎ出せる

これからもずっと、この茶飯事会の目指すこと、すなわち「茶飯事会魂」をともに楽しめるお仲間を増やせるようにごはん教室を開いていこうと思います。

これからもどうか末長くよろしくお願いいたします。

さくらの心で  清水 かおり

 

 

この記事を書いた人

清水 かおり

だしソムリエ1級。 食卓カウンセラー。 ときどき、獣医師。 季節を感じるごはんの作り方や暮らしの工夫をみんなで楽しく分かち合うごはん教室の主宰。ていねいな暮らしはほんのちょっぴりていねいな日常茶飯事から。お料理の好きな方、苦手な方、同世代の方、若い方、ご自身の日々のごはんと暮らしごとを今よりもっとこころ豊かなものにしたいと思ってらっしゃる方ならどなたでも来ていただけます。

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