• 清水かおり

もっと気軽にストウブ鍋

ストウブ2

今やルクルーゼをもしのぐ定番の人気鍋となったフランス製鋳物ホーロー鍋であるストウブ鍋。

インスタの投稿でも頻繁に登場するオシャレな佇まいと出来上がった料理の写真写りの良さなどから、使ってみたいなぁと憧れる人も少なくないのではないでしょうか?

ストウブ1

ストウブ鍋で根菜とドライトマトの煮込み

私の周りにも購入希望者が何人も。

でも、手に入れてはみたいけど、どんな料理に使えばいいのかわからなくて躊躇している、という話を最近偶然にもあちこちから聞くようになりました。

ストウブ鍋は結婚のお祝いにもよく利用されますが、もらったのはいいけど、なんだか特別なお料理をする際に使うもの、とキッチンの奥で「いざというときのために」スタンバイさせていたりしませんか?

使ってみるととっても簡単、使ってみないともったいない!と言うわけで、今回はわが家で働くストウブ鍋たちの活躍ぶりを少し紹介してみようと思います。

わが家にもありますストウブ鍋

わが家にストウブ鍋がやってきたのはつい2年前のこと。

実は最近のことなのです。

ストウブ2

左下が26cm、右上が20cmのいずれもピコココット型

料理好きではあるものの、「サキドリ」が信条ゆえに、こんなに人気が出てしまってから購入するのもなんだしな・・・とついつい買いそびれていたのです。

それに、鉄製の鍋、というと、重い!焦げつきやすい!お手入れが大変!と言うイメージが先行して、なかなか決心に至らずに何年も経ってしまいました。

 

わが家に前からある鉄製の鍋と言えば、中華鍋とこのアウトドアメーカー、LODGEのサービングポットとスキレット。

ロッジ鍋

アウトドア仕様の優れもの。LODGE社の鍋とスキレット。

ずっしりと重くシンプルで渋めの外觀が気にいってはいるものの、毎回のお手入れが慌ただしい遅めの夕食後の片付け時にはたしかにちょっと面倒です。

洗剤は使わずにタワシでこすって汚れを落とし、火にかけて乾かしたら油を塗り込んでまたまた火にかけ・・・。焦がそうものならさらにやっかい。

それでも、鉄の威力にはずいぶんと助けられていたのもあって、知り合いの口コミを頼りにストウブを選ぶことになったのです。

やってくれます、ストウブ鍋

そんなこんなで使い始めたストウブ鍋ですが、やっぱりウワサどおりの実力の持ち主。

今や日々のごはん仕事には欠かせない道具になりました。

お手入れだって意外と簡単。

一般の鉄製鍋に比べても、洗剤を使って洗えるし、油を塗って空焚きさせる「シーズニング」も毎回は不要です。

大丈夫、心配しなくても、ストウブ鍋を迎え入れれば自然とお手入れをしてしまいます。だって、それだけ愛着がわくそんな魅力にあふれてますからね。

 

ストウブ鍋であんな料理こんな料理

さて、ストウブ鍋を持っていると、「無水調理って難しくないの?」「どんなおもてなし料理が作れるの?」と聞かれることが多いのですが・・・。

いえいえ、決して特別なごちそうを作っているわけではありません。

春夏秋冬、毎日のおかずの煮物にお味噌汁、おでんやお豆煮、お粥やごはん炊きまで、ごくふつうの「煮たきもの」にたびたび登場してくれているのです。

むしろ、日々のごはん作りにとっても便利、そのことが私のストウブ鍋のいちばんのオススメポイントです。

せっかく持っているのに大事にしまっているというみなさん、まずはいつものおかず作りにどんどん利用してみて下さい。

今の季節なら、いちばんのおすすめは何と言っても「おでん」でしょうか。

おでん

たっぷり3人で二日分

鉄製のお鍋の特徴ですが、熱伝導がすばらしくいいので、普通のお鍋に比べて火の通りがとても早く、時間のないときの調理にはもってこい。

さすがに帰宅して作ってすぐに、と言うわけにはいきませんが、前の晩に仕込んでおけば翌日にはコトコト長時間煮込んだのと同じくらいに大根も牛すじもトロトロになってくれています。

トロトロおでん

大根も牛すじもこんなにトロトロ、日本酒がすすむ!

まずは、大根の下茹でもストウブでやってしまい、次に大根や牛すじ、具材を合わせて沸騰させて弱火で1時間前後。少量ならもっと短時間。後は火を止めて蓋をして置いておけば、その後も予熱でじっくりと火が通った状態に仕上げてくれるというわけです。

朝に少し早起きをして仕込んでおけば、夕方には美味しいおでんにありつけます。

あ、そんな時には、大根も面取りしたり下茹でしたりはしませんよ! ていねいな暮らしからははずれるけれど、時間優先の時にはしっかり手抜きをしてしまいます。

その後かわりに時間をかけてじっくり美味しく仕上げてくれる、ストウブ鍋はそんな頼もしいパートナーです。

 

豆に目がない私にとって、お豆の煮物が簡単に美味しく出来上がるこれもストウブ鍋の評価に高得点を掲げる理由の1つです。

熱伝導の良さと予熱の効果を利用した調理法はお豆さんにうってつけです。

 お正月の黒豆もこんなにふっくらと美味しくしかも簡単!

黒豆2

難しいと言われている黒豆もこんなにきれいにできあがります。

 特に小豆は一晩水につけておく必要がないので、思い立ってからでも1時間もあれば美味しいおぜんざいを味わうことも可能です。

小豆煮

20cm鍋で小豆煮

おぜんざい

あっという間においしいおぜんざい完成!

白花豆や金時豆などの形を崩さずに仕上げたい場合は、沸騰してから15〜20分もあれば柔らかくなってくるので、少しまだ硬めかな、と思うくらいで火を止めて、蓋をして予熱で調理している間にちょうどいい柔らかさに仕上げるのがポイントです。

どのサイズがベストなの?

さて、ストウブ鍋を新たに購入したいと言うときに、豊富なサイズのどれを選べばいいの?というのが最初のお悩みどころかもしれません。

私の友人たちからも「ベストなサイズって一体どれ?」と聞かれることがしばしばです。

 わが家にあるのは、26cmと20cmのピコ・ココット2台。

最初に購入する際にどのサイズにするかでいろいろ検討したのですが、やっぱり1つに絞り込めなくて「ええい!!」と2台とも一度に買ってしまいました。

結果は、上々。

どちらもがシーンに応じていい仕事をしてくれています。

お客さまのおもてなしに大活躍の26cm

ふたり家族の毎日にはかなり大きめの26cmですが、大人数でのおもてなしごはんの多いわが家の食卓には欠かせない大きさです。

 

26cm①

深さが12cmあまり、液体だけだとかなりの容量

おでんだと、大根が丸々1本に厚揚げやこんにゃく、牛すじにたこ足、ごぼ天にたまご、それから餅巾着も・・・と具だくさんで煮込んでたっぷり楽しみたい方にはふたりでも十分な大きさです。

このお鍋いっぱいに煮込み料理を作るといつもふたりでは2日分以上の量になるので覚悟が必要です(笑)

おでん風煮込み

鶏手羽と乾し椎茸、大根、厚揚げの煮込み。二人でこの量!ついつい作りすぎ?いえいえ2〜3日楽しみましたとも!

お正月の黒豆も一袋分をまとめてこのお鍋で作りますが、4人家族でもお正月では食べきれない量になるのはもちろん想定内。

黒豆1

黒豆一袋を26cm鍋で全部煮ます。

ただし、シチューや豚汁など、お汁が多めの料理だとかなりの量が出来上がってしまうので、単身やふたり家族で毎日の食卓に活用するのには少々無理があるかもしれません。

おもてなしごはん会の時などに、このお鍋のまま食卓でサーブするとそれだけで一気にその場が華やぐ、ストウブ鍋にはそんな効果もありますね。

白味噌鍋

鶏の骨つきぶつ切り肉と島豆腐の白味噌豆乳煮込み

日々のごはんに実力発揮の20cm

一方、ふたり分のごはんも炊けて毎日のおかずも作れるサイズという条件で選んだのが20cm。

20cm①

一般的な割り箸と大きさを比較の図

20cm②

一般的な割り箸と計量スプーン、おたまで大きさを比較の図

ふたり家族では2回分の豚汁や煮物を作るのにちょうど良いサイズです。

子どもたちが帰省したときには、ちょうど1回分のおかずがこのサイズで出来上がります。

炊飯だけに特化するならあまり米飯を食べないわが家の場合18cmの方が向いているし、炊飯専用のストウブ鍋も発売されているのですが、おかずも作れてなおかつ二人以上になった場合の食卓もカバーできるようにと考えると20cmがいちばんいいかと思います。

ただし、おでんのように大きめの具材を色々と使う煮込み料理の場合には、小さすぎるかもしれませんね。

豚汁調理中

あり合わせ具材で出勤前にささっと豚汁調理中

豚汁

夕食にはあつあつの豚汁が。

オススメの1台とは?

もし、1台だけ選ぶとするなら・・・、いちばん出番の多いシーンは何かを考えてそれに合ったサイズを選ぶのがオススメです。

年に何度かのおもてなしのためによりも毎日の食卓作りに活躍させること、それが使い慣れるのにいちばんの道だし、ストウブ鍋にとってもうれしいにきっと違いありません。

日々の煮たきものに活用させるつもりなのか、具だくさんの煮込み料理が好きでよく作るのか、ご飯を炊くのも思案中か。

あとは、実際に現物を見てイメージを固めるのがベストです。

私のように思いきってええい!と2台を一度に買ってしまうのもありですが、決して安くないお買い物、買ったのに使う出番が少ないのが何よりもいちばん残念なこと。まずは、いちばんよく使いそうな料理を念頭に置いて慎重に選んでみてくださいね。

使い慣れたらきっともう1台欲しくなるので、その時にはちょっと冒険をして大きなサイズやオシャレなオーバル型を買ってみるのも楽しみですね。

私は、ひとりひとりにサーブできる小さなオーバル型の11cmミニココットやグリルパンが欲しいなあ。

使い始めると絶対にもっと欲しくなる。ストウブ鍋に「マニア」と呼ばれる方々がいらっしゃるのも頷けます。

もうひとつのアドバイス

ストウブ鍋を気軽に使いこなすのにもうひとつアドバイス、それは取り出しやすい場所に保管しておくこと。

26cmのストウブ鍋で重さはおよそ5.5kg。

けっこう重いので、取り出しやすい場所に置いておくことも日常使いのコツと言えます。

わが家では、キッチンの棚の最下段、足下に置いているので取り出しやすさは抜群です。

娘のところでは、「見た目もカワイイから、いつもガスレンジのところに出してるの」。

これもストウブ鍋ならではの扱い方なのかもしれませんね。

 

日々の暮らしにどんどん使ってこそその人の手に馴染み、お料理に馴染み、新しいアイデアも生まれてくるもの。

これは、ストウブ鍋に限らず、どんな調理器具にもどんな高価な器にも言えること。

そしてこれこそが、わが家のごはん作りの大事な基本のルールにもなっています。

 

これを読んで、やっぱり買おうと決心がついた方、しまってないで使ってみようと思い直して下さった方、ストウブ鍋とともにちょっぴりていねいでちょっぴり豊かな暮らしを楽しんで下さいね!

 

 

この記事を書いた人

清水 かおり

だしソムリエ1級。 食卓カウンセラー。 ときどき、獣医師。 季節を感じるごはんの作り方や暮らしの工夫をみんなで楽しく分かち合うごはん教室の主宰。ていねいな暮らしはほんのちょっぴりていねいな日常茶飯事から。お料理の好きな方、苦手な方、同世代の方、若い方、ご自身の日々のごはんと暮らしごとを今よりもっとこころ豊かなものにしたいと思ってらっしゃる方ならどなたでも来ていただけます。

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