• 清水かおり

新年の食卓から

あけましておめでとうございます。

2017年がやってきました。

 

昨年末から年始にかけていただいた休日のほとんどの時間をあいかわらず食の用意で過ごしています。

自分でごはんを作ることはもちろん大好きなのですが、お正月くらいは誰かが用意してくれたごはんをいただきながらのんびりしたいなあとも思います。

年末年始のニュースでは決まって空港や駅での帰省客へのインタビュー、「実家に帰って美味しいものを食べてゆっくりしてきます!」と答える人々がほとんどですが、そんな受け答えを耳にするたびに、裏で休みなくせっせと働くお母さんたちの姿が思い浮かびます。

いつからか、私もお正月に「食べる人」から「作る人」へ。

のんびりしたいなあとは思うけれど、懷かしくて美味しいものを食べに戻ってきてくれる子どもたちがいる限り、こうしてごはんを作り続けるお正月を過ごしていくことになるでしょう。

今回は、12月にいつもより仕事が立て込んでしまったのとその反動で年末ギリギリまで予定を詰め込んだせいもあり、お正月の準備がことごとく後回しになってしまいました。

玄関の注連飾りにお重箱の新調、おせち料理のメニューの更新・・・

「今年こそ」と思っていた色々な準備は、来年への申し送りになってしまいました。

 

京都では12月13日がお正月事始め、この日からお正月に向けての支度を調えていくといいます。そんなていねいな暮らしを手に入れるにはもう少し時間がかかりそうです。

でも、まあ、無理を押して「やらねば」で予定にねじ込んでも、それはきっとゆとりある暮らしごとにはならないだろうしね、などと自分に都合の良い言い訳を見つけてしまうところが実は私の暮らし方のヒントなのかもしれません。

そんなこんなで、少し準備不足のところもありますが、なんとか今年も家族で親戚でお正月の食卓を囲むことができました。

このちょっとばたついたおせちの準備を少し紹介しようと思います。

おせちの準備1,2,3

おせちの準備は、まずは何をいつ作るかのリスト作り、それをベースにした買い出し、調理の3つに分かれます。

その1 To Do リストの作成

昔から計画表を作るのだけは得意な私のお正月準備は、まず計画表作りから始まります。

メニューを決める

→必要な食材をリストアップ

→買い出し用に食材の種類別の買い物リストを作る

→調理日程表を作る

年末に1〜2日しかお休みがない場合でも、ここをしっかり押さえておくと準備は思った以上に楽に進みます。

その2 買い出し

おせち料理に欠かせない 三種の祝い肴 というのをご存知でしょうか?

「黒豆 数の子 田作 」

これさえ入れればなんとか「おせち」と呼ぶことができる、逆をいえばこれがなければ「おせち」とは言えない基本の三品と言われています。

今年は、なんと田作に使うごまめ(いわしの素干し)のまさかの買い忘れ!

これは、メニューにすっかり抜け落ちていたせいなのです。

買いものリスト

食材の種類別メニューと買い出しリスト
今回のは大急ぎで作ったので、雜!

29日の買い出し直前になって家人を待たせながらようやく作ったメニュー表、そこに載らなければ買い物中は思い出すはずもありません。

メニューだけでも早めに決めて、日持ちのするものは、もっと前から準備をすれば忘れていても買い足しができるし、良質のものが安くで手に入る。これは今年の大反省!来年に申し送りです!

3 調理

これは数年前の調理スケジュールです。

調理スケジュール

28日からスタートさせたけれど、結局は30日から本格的始動!

多くの調理本が28日あるいはもっと前からの準備を勧めているせいもあり、28日からのスケジュールをいったん立ててはみたものの、結局生鮮食料品の買い出しは29〜30日が適当だし、早めに作っても風味は落ちてくるものがほとんどだしということで、この頃は調理は30,31日の2日間と決めています。

2日間で20品目近くを作ろうとすると、やはり時系列のスケジュールがあると便利です。ですが、時間通りに行かないことがほとんどなので、あんまり細かく決めすぎにざっくり計画しておくことがポイントです。

私の場合は、帰省した子どもたちとおしゃべりばかりしてしまい、「明日がんばろ!」となるのがいつものこと。

今回は、もう品目のリストアップだけ。できたものに○をつけていくというシンプルさで乗り切りました(笑)

2016調理スケジュール

何のことはない、ただメニューを羅列しただけのスケジュール。

2017年 わがやのおせち 元日編

例年は、大晦日の日暮れ時に出来上がり、実家で独り暮らしをしている姉に挨拶を兼ねておせちを届けるのが常でしたが、今年は買い忘れや買い足しでハプニング続出。

どうも間に合いそうになかったので、早々に元旦朝のお届けに変更して、紅白を観ながらゆっくり調理、元旦の朝に仕上げをしてなんとか間に合わせることができました。

そうして完成した今年のおせちは・・・

おせち全景

 

一の重

  • 金時人参のキャロットラペ クミン風味
  • 大根のキャラウェイマリネ
  • 数の子と野菜の味噌粕漬け
  • たたきごぼう 胡麻とピーナッツバター和え
  • 鶏ささみの八幡巻き
  • 千草たまご
  • 豆腐伊達巻
  • オレンジきんとん
  • 豚肉の昆布巻き
  • 干し柿のくるみ味噌
  • あけぼのりんご羹 

 二の重

  • 紅白野菜(金時人参・赤パプリカ・大根・蕪)のマリネ
  • 黒豆
  • ぎせい豆腐
  • 松風焼き
  • 蓮根の黒米はさみ焼き
  • 蜂蜜チャーシュー

 三の重

  • エスニックお煮しめ クミンとシナモンの香り
  • 糀づけの鮭の素揚げ[/su_list]

お雑煮

  • お雑煮 白味噌仕立て

その他には

  • 大納言小豆のおぜんざい
  • ローストビーフ(市販)
  • 鰊漬け(息子の帰省土産)

姉へのお届けはこのように。

姉お届け1

姉お届け2

魚介類を全く食べない姉のおせちは野菜メニューが中心です。

2017年 わがやのおせち 2日編

2日の日は、私方の親戚が集まっての新年会。

以前は、私の実家で開くのが恒例でした。

実家に戻り、ずらりと並んだ母のおせちや手料理をただただのんびりと美味しくいただける1月2日は、私が娘に戻る日でした。

きっと母は忙しかったに違いありませんが、娘や息子が家族を連れて戻ってきてくれるこの日を心待ちにしていたんだろうな、と今は少し切ない気持ちになりながら当時のことを思い出します。

 

私に年末年始の休日ができたのと、母が高齢になったのとで会場を実家からわが家に移してはや10年。

その間には父が亡くなり、姪が結婚し、わが家の子どもたちもそろって巣立ち、母は認知症になり家を出ましたが、この日だけはみんなが都合をつけて集まってくれる大切なわが家のお正月行事です。

2日親戚

この日は義姉がおせちのお重を持ってきてくれるので、わが家のおせちはおつまみアレンジに。

おつまみアレンジ1

おつまみアレンジ2

他の人が作ってくれたおせち料理は格別に美味しくて、眺めても食べてもしあわせな気分に浸れます。

お正月に寄せて

お正月の食卓。

たくさんの笑顔と語らいが飛び交う特別な場所。

数知れない思い出を乗せていく場所。

大切な家族や親戚のそんなかけがえのない場所に自分の料理が役立つことをとてもうれしく思います。

だからこそ、少しばかり疲れても、寢不足になったりしても、おせち作りをいつものごはんよりもがんばるのかもしれません。

 

料理の彩りやにおいや味の記憶と共にその時の情景が鮮やかに蘇る、その喜びを多くの人とも分かち合いたい。

だから今年からごはん教室を開催します。

誰にでもできて、誰もが味わえるごはん作りの喜び。

本年もどうかよろしくお願いいたします。

この記事を書いた人

清水 かおり

だしソムリエ1級。 食卓カウンセラー。 ときどき、獣医師。 季節を感じるごはんの作り方や暮らしの工夫をみんなで楽しく分かち合うごはん教室の主宰。ていねいな暮らしはほんのちょっぴりていねいな日常茶飯事から。お料理の好きな方、苦手な方、同世代の方、若い方、ご自身の日々のごはんと暮らしごとを今よりもっとこころ豊かなものにしたいと思ってらっしゃる方ならどなたでも来ていただけます。

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